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@Press 公開シンポジウム2019「複製がひらく文化財の未来」東京国立博物館にて開催[11月23日(土・祝)]

2019年10月25日

国立文化財機構 文化財活用センター〈ぶんかつ〉では、日本の文化財に親しむ機会を増やし、理解を深めるきっかけとなるよう、先端的な技術による文化財の複製を製作し、その複製を展示イベントや教育プログラムで公開活用することに取り組んでいます。このたび文化財活用センターは、「複製がひらく文化財の未来」をテーマに、東京国立博物館において公開シンポジウムを開催します。[11月23日(土・祝)]

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/196893/LL_img_196893_1.jpg
チラシ表


【開催概要】
〈ぶんかつ〉公開シンポジウム2019「複製がひらく文化財の未来」
日時 :令和元年11月23日(土・祝) 13:00 開会(12:30 開場予定)
会場 :東京国立博物館 平成館大講堂(東京都台東区上野公園13-9)
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=113

■趣旨:
文化財をどのように守り、未来に伝えるか。文化財の保存と活用という観点を踏まえた文化財保護法の改正や、観光立国政策の推進に文化財が果たす役割が位置づけられるなど、近年文化財をめぐる国の施策が大きな転換点を迎えたといわれています。そんななか、昨年、国立文化財機構に文化財活用センター〈ぶんかつ〉が発足しました。

〈ぶんかつ〉は、文化財の活用を多くの人が文化財に親しむ機会をつくることと定義し、その有効な手段のひとつとして、文化財の複製に注目しています。日本の文化財はぜい弱な素材でできているものが多く、積極的な展示活用が期待されるものの、保存の観点ではそれが難しいのが現状です。しかし複製であれば、期間や場所の制限無く展示を行なったり、オリジナルの文化財では不可能な活用を行なったりすることができます。また昨今のデジタル技術の飛躍的な向上は、複製製作の過程で、文化財の持つ情報や魅力を今まで以上に引き出すと同時に、複製の鑑賞体験の質や意味をも変えつつあると言えるでしょう。

先端技術を用いて精巧に作られた複製が、これまでにない活用法によって、多くの人の目に触れるとしたら、オリジナルの文化財の魅力を一層広く伝えることができるのではないでしょうか。このシンポジウムでは「文化財の複製」について、さまざまな立場の方から発表いただくとともに、その「活用」がもたらす可能性や未来について議論します。

■発表者(発表順・敬称略):
・松嶋 雅人 文化財活用センター 企画担当課長
・大河内 智之 和歌山県立博物館 主任学芸員
・大杉 栄嗣 大塚オーミ陶業株式会社 代表取締役社長
・山口 晃 画家

■参加料:無料 ただし、当日の観覧券(総合文化展または特別展)が必要
*総合文化展観覧料:一般620円(520円)、大学生410円(310円)
*特別展は別料金
*シンポジウム当日、東京国立博物館は21:00まで開館

■事前参加申し込み:
文化財活用センターWEBサイトまたはFAX(チラシ裏面に申込書)

▼WEB申し込みはこちら▼
https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_form/index.php?id=12
*定員:380名(事前参加申し込み制、先着順。空席がある場合には、当日受付を行ないます)
*事前参加申し込みは、11月18日(月)まで。事前参加申し込みをされた方には、受講はがきを送付します。
*11月21日(木)までに受講はがきの返信が無いときは、主催までお問い合わせください。
*当日は、観覧券の購入に時間がかかることが予想されます。お時間に余裕をもってご来館ください。
*当日、特別展等の入場待ち列がある場合は、そちらに並ばずに平成館へお進みください。その際、受講はがきの提示をお願いする場合がございます。

■プログラム:
<東京国立博物館 平成館大講堂>
12:30- 開場・受付開始
13:00- 開会のごあいさつ

◆文化財複製をめぐる〈ぶんかつ〉のめざす〈新しい展示〉(25分)
松嶋 雅人(まつしま・まさと) 文化財活用センター 企画担当課長
東京国立博物館において、日本絵画史の調査研究をふまえた常設展示ならびに特別展事業にたずさわる。2007年の応挙館障壁画50面(DNP「伝匠美」)、国宝「松林図屏風」複製画(2008年/キヤノン・京都文化協会)以来の複製画制作、「TNM & TOPPANミュージアムシアター」の「洛中洛外図屏風と岩佐又兵衛」(2013年)、「風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-」(2019年)のVR作品、「洛中洛外図屏風 舟木本」3Dプロジェクションマッピング「KARAKURI」(2013年/ネイキッド)、そして「親と子のギャラリ -びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」(2017年)、「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」(2018年)といった体験型展示や文化財の複製制作、高精細映像事業にかかわる。

◆3Dプリンター製「お身代わり仏像」の活用と文化財保護(25分)
大河内 智之(おおこうち・ともゆき) 和歌山県立博物館 主任学芸員
仏像、神像などの彫刻資料を中心に日本美術史を研究し、和歌山県立博物館では2006年「熊野・那智山の歴史と文化」、2010年「移動する仏像」、2012年「高野山麓 祈りのかたち」、2014年「熊野 聖地への旅」、2019年「仏像と神像へのまなざし」など地域における信仰のありかたに着眼して展覧会を開催。2010年から、県立和歌山工業高校の生徒とともに3Dプリンターを用いた文化財の複製製作を始め、さわれる文化財レプリカによる博物館展示のユニバーサルデザイン化や、防犯・防災のため過疎地域の寺社に安置する「お身代わり仏像」の活動を通じて博物館活動の枠組みを広げる試みを続けている。博士(文学)。仏像公開情報・展覧会情報を紹介するウェブサイト「観仏三昧」( http://www.kanbutuzanmai.com/ )主催。

[休憩](10分)

◆セラミックアーカイブの可能性(25分)
大杉 栄嗣 (おおすぎ・えいつぐ) 大塚オーミ陶業株式会社 代表取締役社長
1955年生まれ、滋賀県出身。1978年、京都産業大学経営学部経営学科卒業。1979年、大塚オーミ陶業(株)に入社。2006年執行役員、2011年取締役(兼)常務執行役員営業部長等を経て2012年、代表取締役社長に就任。大塚オーミ陶業(株)は近年、焼き物による文化財などの複製の製作にも携わり、2010年にはキトラ古墳壁画の再現(文化庁)、2018年国宝火焔型土器の複製(十日町市)などの実績がある。西洋絵画1,000余点を原寸大で陶板に複製し展示する大塚国際美術館(鳴門市)は今年で開館21年となる。2018年第7回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞を受賞。

◆模写と複写(25分)
山口 晃(やまぐち・あきら) 画家
1969年東京生まれ、群馬県桐生市に育つ。1996年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻(油画)修了。日本の伝統的絵画の様式を用い、油絵という技法を使って描かれる作風が特徴。絵画、立体、漫画、インスタレーションなど表現方法は多岐にわたる。近年の展覧会に、2012年「望郷TOKIORE (I)MIX」(銀座メゾンエルメス)、2015年「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」(水戸芸術館現代美術ギャラリー)、2018年「Resonating Surfaces」大和日英基金ジャパンハウスギャラリー、ロンドン、イギリス等。2013年『ヘンな日本美術史』(祥伝社)で小林秀雄賞受賞。2019年NHK大河ドラマ「いだてん」のオープニングタイトルバック画を担当。現在、月刊「モーニング・ツー」にて「趣都」を連載中。

[休憩](15分)

◆発表者によるパネルディスカッション(40分)
モデレーター:小林 牧 文化財活用センター 副センター長

16:00- 閉会


[東京国立博物館 関連展示]
・8Kで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」
10月29日~11月24日 法隆寺宝物館
法隆寺宝物館(第6室)で国宝「聖徳太子絵伝」が展示される期間にあわせ、国宝の高精細画像を、大型8Kモニターでお楽しみいただく映像アプリケーション〈8Kアートビューアー〉が体験できる特設コーナー(資料室)を設けます。
https://cpcp.nich.go.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=dtl&id=10


【文化財活用センターについて】
文化財活用センターは国内外のさまざまな人が、日本の文化財に親しむ機会を拡大するため、2018年7月、国立文化財機構のもとに設置された組織です。愛称は〈ぶんかつ〉。文化財を通じて豊かな体験と学びを得ることができるよう、文化財を活用した新たなコンテンツやプログラムの開発を行っています。また、国立博物館の収蔵品の貸与を促進する事業や、文化財のデジタル情報の公開、文化財の保存環境に関する相談窓口を開設しています。

文化財活用センター公式サイト: https://cpcp.nich.go.jp/
Twitter : https://twitter.com/cpcp_nich
Instagram : https://www.instagram.com/cpcp_nich/

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