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イベントレポート 寺院デジタル化エバンジェリスト・小路竜嗣さんがITツール活用法を大公開

2019年07月11日

寺院デジタル化エバンジェリスト

6月12日、クラウド会計ソフトを提供するfreee(東京都品川区)で「テラテク!お寺のIT活用を一緒に考えませんか?」(https://teratech20190612.peatix.com/)が開催され、ご僧侶をはじめとした寺院関係者が集いました。

大の平井堅ファンを自称する広報の土島さんによる開会宣言のあと、長野県塩尻市にある善立寺の副住職・小路竜嗣(こうじりゅうじ)さんが登壇。「寺院デジタル化エバンジェリスト」と名乗り、自らを「まるで一人でお笑い芸人やっているような名前」と紹介し笑いを誘う小路さんは、「なぜテラテクが必要なのか」を説明した後、おすすめITツール活用法を披露してくださいました。

「寺院デジタル化エバンジェリスト」とは、寺院とIT企業をつなぐコネクター。寺院のお困り事を、ITソリューションで解決しちゃおう!という画期的な活動です。
お寺のお困り事とは何かというと、割合として最大の負担は「事務」だそう。さらに、寺院=家庭であるお寺さんは、病気やケガ、介護といった問題が勃発すればあっという間に法務が圧迫されてしまいます。しかも、過労死予備軍が多い職業No.1が「宗教家」なのだそう(総務省「就業構造基本調査」2017より)。

しかし、「誰も解決してくれない」と悩むよりも、一人一人が声に出して「何に困っているか」を伝えることが大切という小路さん。そこで小路さんが提唱するのが「テラテク」です。紙を電子化することから始まり、動画、クラウド型防犯カメラ、古文書の修繕…などなど、様々なテクニックを披露していきます。「使っていくうちに新たな活用法が見つかる。まず、使ってみることが大事」と小路さんは言います。

これを受けて行われたワークショップ「みんなで離そう、お寺のお困りごと」ワークショップでは、参加者それぞれがお寺で困っていることを書き出し、グループ内で発表。その後、これらお困りごとの解決方法について、小路さんをはじめ、寳林寺の海野峻宏さん、税理士法人ゆびすいの赤田貴志さんが登壇しパネルディスカッションが行われました。

ホワイトボードを使って説明
パネルディスカッションの模様

参加者は、「ITの可能性を探りたいと思って来たので、たくさんのヒントを得ることができました。この会の進め方も斬新でいい。とても勉強になりました」「次は、お寺のIT化を広めるにはどうしたらよいか、跡継ぎ不足などお寺の他の問題についてのITによる解決方法など、もっと踏み込んだ内容を期待したいです」といった感想を話してくれました。

「IT系の展示会に行っても営業マンは誰も声をかけてくれない。こちらから声をかけると『これ、マウスっていうんですよ』と言われる始末…」そんな経験談を披露する小路さん。どんなことにもどんどんITを取り入れるのかと思いきや、次のような想いを語ってくれました。

「布教にITを入れるのはちょっと…二の足を踏んでいます。YouTubeを使った布教もアリとは思いますが、できるお寺とできないお寺の偏りが出てしまうのは良くないと思っています。でも、事務作業の負担については、誰もが困っていること。まずはFacebookなど、どこもができることを進めていきたいと思っています」

(編集後記)
寺報も紙版とWeb版を並行して発行しているという、檀家さん思いの小路さん。寺報もどんどん形が変わっていきそうです。小路さんには、その先駆者になってほしいですね。

主催:freee株式会社
https://www.freee.co.jp

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