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イベントレポート 江上剛さん・井上理津子さんトーク&サイン会

2018年12月11日

江上剛さん井上理津子さんトーク&サイン会

江上剛さん
井上理津子さん

2018年11月7日に開催された、作家の江上剛さんと井上理津子さんのトーク&サイン会にお邪魔してきました!

昭和生まれの私にとって、「墓問題の揉めごと」と聞くと、夫が妻から「姑と同じ墓なんて、絶対嫌!」と言われうろたえる姿が思い浮かびます。
しかし、実は最近は、その辺の事情も変わってきているとか。

最近の妻たちが「一緒に入りたくない相手」とは、もはや「姑」ではなく「夫」なのだそうです。

一方、夫は妻と墓に入るのは当たり前と感じている方が大半だそうで、1989年の流行語大賞にノミネートされた「濡れ落ち葉」という言葉を彷彿とさせます。

では、この妻たちは死んだらどうするのかというと、「自分のお墓に入りたい」のだそうです。

ここで言う「お墓」とは、寺院の外墓地で竿石を構えたものではなく、室内墓所や納骨堂、合祀墓などのことを指すそうです。

そして、将来を約束した者(同じ納骨堂に入る予定の者。墓友)同士が交流する場も、最近の納骨堂は提供してくれるとか。

なぜ、妻たちがこういった考え方を持つに至るかというと、死ぬときくらい「家に縛られたくない」からではないかと井上さんは分析します。

つまり、仕事ばかりしてきた男性が、職場の人と一緒に墓に入るか?といえば、答えはNO。
(「それはないね。だって気持ち悪いじゃない」と江上さん・笑)

家族の形が変われば、お墓も変わって当たり前。ちょうど今、「お墓」についての考え方が大きく変わる過渡期に立っているのかもしれません。

井上さんは、今回の新著『いまどきの納骨堂』について、次のように述べています。

「今や、お墓の形は多様。選択できることを知って、考えてもらいたい。カタログ的に読んでもいいけれど、文中の登場人物の中に、自分と心を合う人を見つけてもらえれば」

『いまどきの納骨堂』が実用的なノンフィクションであるのに対し、江上剛さんの新著『一緒にお墓に入ろう』は、ちょっとナヨっとしたサラリーマンが主人公の気楽なフィクション。

ただし、ラストで大どんでん返しがあるので、最後まで気が抜けませんよ!

(取材/「わげんせ」編集長・和栗由美子)

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