わげんせ web 仏教とお寺と人を結ぶ情報サイト

見る知る聞く

@Press 八戸に春を呼ぶ「八戸えんぶり」開幕

2018年02月16日

青森県八戸市(はちのへし)では、八戸に春を呼び、豊年満作を祈る民俗芸能「八戸えんぶり」が、2月17日(土)~20日(火)の日程で開催されます。
えんぶりの名は、田をならす農具「えぶり」や、「動り(いぶり)」「ゆすぶり」に由来するとも言われ、冬の間眠っている田の神をゆさぶり起こし、田に魂を込める儀式ともされています。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/149855/LL_img_149855_1.jpg
八戸えんぶり

○えんぶりの起源
八戸えんぶりは八戸地方を代表する民俗芸能で、昭和54年、国の重要無形民俗文化財に指定されています。その起源は諸説あり、800年前に甲斐の国(現在の山梨県)からやってきた南部氏の祖・南部光行が奥州で迎える初めての正月に、酒の勢いで抜刀乱舞となった家来たちの騒ぎを、機転を利かせた農民・藤九郎(とうくろう)がにぎやかに田植歌を唄い、農具を持って踊り、その場を収めたことに由来する説がありますが、文書としての初の記録は、1715年の八戸藩の日記に、正月15日に「田植」が参上したとあり、1794年、下北半島にやってきた民俗学者菅江真澄の紀行文には、下北の「田名部のえんぶり」として記録が残され、えんぶりは田植え唄、田植踊りとも表現されています。


○見どころ
えんぶりの一番の見どころは、極彩色豊かな烏帽子(えぼし)を被った太夫(たゆう)が唄とお囃子にあわせながら、稲作の種まきや田植えなどの動作を表現し、五穀豊穣を願う舞であり、このように太夫が舞うことを「摺(す)る」といいます。そして、太夫が摺る合間には、かわいらしい子どもたちによるめでたづくしの祝福芸が披露され、見るものを楽しませてくれます。


○引き継がれる伝統
現在、八戸市内では28組のえんぶり組が活動しており、各組は地域の就学前の子どもから大人まで計20~30人程度で構成されます。各組では、大人たちによる指導のほか、年長の子どもが年少の子どもに教えることで伝統が引き継がれています。練習は、1月下旬からえんぶりの本番まで毎晩、各地の集会所や生活館等で行われています。


○えんぶりの2つの型と衣装
えんぶりには2つの型があります。古い型でテンポの遅い「ナガえんぶり」(別名 キロキロ)と、振りが大きい新しい型の「ドウサイえんぶり」です。
「ナガえんぶり」では主役の太夫を藤九郎といい、ひとり先だって摺りの所作をして、ほかの2人の太夫はキロキロと首を動かします。藤九郎の烏帽子には赤い牡丹の花(白いウツギの組もある)が飾られ、右手には「鳴子(なりご)」を持ち、ほかの2人は「鍬台(かんだい)」を持ちます。
「ドウサイえんぶり」の烏帽子には前髪と呼ばれる五色の房が垂れており、3人の舞い手(5人組もある)が同じ所作で勇壮活発に摺ります。右手に「ジャンギ」というガチャガチャ鳴る金具の付いた棒、左手に手ぬぐいが添えられた扇子を持ちます。唄の途中に「ドウサイ」という掛け声が入るのも特徴です。


○八戸えんぶり行事日程
【奉納摺り】(長者山新羅神社(八戸市長者一丁目6-10)/観覧無料)
えんぶり組が長者山新羅神社に集まり、本殿の前でえんぶりの摺りを奉納します。早朝の冷たく澄み切った空気の中、神前で行われるえんぶりは厳かな雰囲気に包まれています。
2月17日(土)7:00~ (8:00~ 撮影会)

【えんぶり行列・一斉摺り】(長者まつりんぐ広場(※)~八戸市中心街/観覧無料)
長者山新羅神社での奉納を終えた各えんぶり組は長者まつりんぐ広場に移動し、八戸市中心街まで練り歩きます。そして、えんぶり組が中心街に到着すると行われるのが「一斉摺り」。市内外から集まった30数組のえんぶり組による一斉摺りは、八戸に春を招き、人々の心も温かくしてくれます。
日時:2月17日(土)10:00~ えんぶり行列
10:40~11:20 一斉摺り
※八戸市大字糠塚字古常下、大字山伏小路及び大字鍛冶町地内

【御前えんぶり】(八戸市庁前広場(八戸市内丸一丁目1-1)/観覧無料)
もともとは殿様の御前で舞ったえんぶりの名残として、八戸市長はじめ関係者の前でえんぶり摺りを披露します。一般の方も鑑賞できます。
日時:2月17日(土)12:15~

【えんぶり公演】(八戸市公会堂(八戸市内丸一丁目1-1)/要入場料)
公会堂の中でえんぶりを観覧することができます。
日時 :2月17日(土)、18日(日)13時~
入場料 :前売券900円、当日券1,000円
問合せ先:八戸観光コンベンション協会(0178-41-1661)

【お庭えんぶり】(更上閣(八戸市本徒士町5-4)/要予約・有料)
甘酒と八戸せんべい汁を味わいながら、かがり火がたかれる風情ある庭でナガえんぶりとドウサイえんぶりの2種類を鑑賞できます。
日時 :2月17日(土)~20日(火) (1)16時~、(2)18時~、(3)20時~
料金 :2,100円(八戸せんべい汁・甘酒つき)
※日時によっては完売になっているので、問合せが必要です。
問合せ先:八戸観光コンベンション協会(0178-41-1661)

【かがり火えんぶり】(八戸市庁前広場(八戸市内丸一丁目1-1)/観覧無料)
かがり火に照らされ、烏帽子がきらめく大夫の舞や、夜空に響きわたる唄とお囃子は情緒あふれます。2月18日、5つのえんぶり組が一斉にする「五組摺り」は見ものです。
日時:2月17日(土)(1)18:00 (2)19:00 (3)20:00
2月18日(日)(1)18:00 (2)19:30 ※五組摺り
2月19日(月)(1)18:00 (2)19:00 (3)20:00
2月20日(火)(1)18:00 (2)19:00 (3)20:00

【史跡 根城えんぶり撮影会】(史跡 根城の広場(八戸市根城字根城47)/要入場料)
日本100名城にも選ばれている史跡根城(ねじょう)の本丸主殿前で行われる撮影会です。
日時:2月18日(日)、19日(月)11:00~12:00

【えんぶり一般公開】(八戸市庁前広場(八戸市内丸一丁目1-1)/観覧無料)
日時:2月19日(月)、20日(火)(1)13:00~ (2)14:00~


【八戸えんぶり行事日程・出演組】
http://hachinohe-kanko.com/10stories/hachinohe-enburi/enburi_schedule

【八戸えんぶり公式サイト】
https://hachinohe-kanko.com/10stries/hachinohe-enburi/

pagetop